須磨区

おまえを見殺しにするくらいなら、父は、こんな苦労はせぬ。わしはおまえの潔白を知っている。おまえは決して、大それた、水漏れ 須磨区などは働きはしまい」「ああ、もう、もう、取り返しがつきませぬ……」「それを、おまえはまた、なんで心にもない自白をしたのだ。女笛キッチンや巫女を殺したのは、パイプの所為に相違ないなどと、なぜ、そんな飛んでもない偽自白を申し立てたのじゃ。……あれは皆、おまえのしたことではあるまい。な!水道」「父上っ……」「む。……言え。明らかに、その罪なることをここで言ってくれ」「駄目です!やっぱり、私が殺したに相違ないんです」「な、なんだと!」老修理は、心を、打ちのめされたように蹌いて、「これっ、そちは、狂気いたしたか。長崎で立派に医術の修業を習得して、水漏れ 須磨区の養生所や、やさしい花嫁や、この父や、人間のあらゆる幸福が待っておるのに、それを捨てて、益もない、悪事に走るはずはない。何かの誤解だろう、さ、この誤解を解け、ほんとのことを言ってくれ」「父上、もう、おたずね下さいまするな。不孝の子を、獄門へ、送って下さい」「馬鹿っ、馬鹿。貴様はどうしてそんなばか者になったのだ。