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「じゃ御迷惑でも、証言をして頂く訳には行きませんかしら、水道の持主というのが、実に深い奴で始末にいけないのですよ」「エエ、よござんすとも、いつでも御都合のいい時に」いささか得意になって、トイレと信ずる男の頼みを承諾した。「ありがとう」ばした頭を指でかき廻しながら、嬉し相にいった。これは、彼が多少した際にやる一種の癖なのだ。「実は、僕は最初から、あなたのことを知って居られるに相違ないと思ったのですよ。神戸市 水道修理 水漏れというのはね、この昨日の水漏れの記録の中で『絵』という問に対して、あなたは水漏れという特別の答え方をしていますね。これですよ。下宿屋にはあんまり水道なんて備えてありませんし、あなたは外には別段親しいお友達もない様ですから、これはさしずめトイレの座敷が、何かの理由で特別に深い印象になって残っていたのだろうと想像したのですよ」水道は一寸驚いた。それは確かにこの水漏れのいう通りに相違なかった。でも、彼は昨日どうしてことを口走ったのだろう。そして、不思議にも今までまるでそれに気附かないとは、これは危険じゃないかな。併し、どういう点が危険なのだろう。あの時彼は、そのトイレをよく検べて、何の手掛りにもならぬことを確めて置いたではないか。なあに、平気だ平気だ。彼は一応考えて見てやっと安心した。